I was disappeared

庭師の親方さんと話した。

私の中で、「職人」を神格化してた。
一つのことに一途で、技術を磨くことができる、と。同時に本人たちも誇りをもっている、と。
しかしながら、それを鮮やかに打ち砕いた。
「就職できない、どうしようもないやつの集まりだよ」と。
今まで親方さんの過去話を、異次元のことのように聞いてたし、差別的な考えも浮かんだこともある。(それに関係なく尊敬はしてたけど)

あまりにもさっぱりとした自虐。
同時に、嫌味を一切感じさせない自己肯定。

「クズだのなんだの言われてた俺みたいなやつが、できることだよ?そりゃ経験年数同じくらい重ねてたら、誰だってできるって」
「勉強するって選択肢してたら、そこそこできたと思うよ。それをしなかっただけで。ヤル気さえあれば、大抵のことはできるって。みんなやってみないだけだと思うよ」

それを聞いて、今までの自分は死んで新しく生まれた気がした。

神格化したり、自分ルールを厳しくしてたけど、それは自分の範囲を狭めてたんだなあ。もっと深堀すると、自分を信じれなかったのだと思う。でももう大丈夫だ。

同時に、今こそすんなりと「私って大したことないな。どうしようもないやつの一人だ」と思えた。それで卑屈になる訳でなく、そうだからこそ、好きな人と楽しく日々生き抜いてやろうと思えた。

これからは、私のルールは「好きな人と楽しく、自分を生き抜く」。それだけ。

両極端の間に生きる人生っておもろいな。